結婚相談所の流れの一つである「真剣交際」。ご存知でしょうか?
この記事では、結婚相談所の仲人をしているわたしが、真剣交際について詳しくお伝えします。
結婚相談所を利用するにあたって、真剣交際について理解することはとても大切です。
ぜひ、この記事を読んで、理解を深めておきましょう。
目次
結婚相談所の主な流れ
結婚相談所は、以下のように進めていきます。
- 入会
- プロフィール作成
- お見合い相手探し
- お見合い
- 仮交際
- 真剣交際
- 退会
真剣交際は、結婚相談所の活動において、最後にあたる大切なタイミングです。
成婚退会後の結婚生活は、真剣交際期間をどのように過ごすかで、大きく変わります。
詳しい結婚相談所の仕組みについては、こちらで詳しくお伝えしているので、読んでくださいね。
まずは、真剣交際時はどのようなことをするかについてお伝えします。
真剣交際とは結婚に向けてお互いを確認しあう期間
真剣交際は、結婚を前提に、お互いに1人だけの人と交際をする期間です。
「カップルが結婚前提でお付き合いしている状態」をイメージしていただければ、分かりやすいかと思います。
結婚生活をイメージして、お互いに将来の話をしっかりするタイミングです。
真剣交際まで進んだ場合は、破談になるケースはあまりありません。
仮交際期間中にたくさんの人を見てデートを重ね、その中から最終的に1人を選んでいるからです。
真剣交際と仮交際の違い
真剣交際と仮交際の違いは、「同時進行で交際ができるかできないか」です。
仮交際の期間は「お試し交際期間」ともいい、積極的に活動をする期間です。
真剣交際に進むための相手を見極めるために、複数人と交際したり、他の人とお見合いを続けたりします。
ですが、真剣交際は、1人の相手としっかり向き合うので、複数の人と交際やお見合いはできません。
仮交際は「たくさんの人を見る期間」、真剣交際は「1人の相手と結婚に向けて向き合う期間」と覚えておきましょう。
仮交際について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
真剣交際の進め方
具体的な真剣交際の進め方を、覚えておきましょう。
- 結婚生活について擦り合わせ
- プロポーズする
- 両親に挨拶をする
- 成婚退会
1.結婚生活について擦り合わせ
真剣交際では、結婚後の生活について本格的な話を始めます。
結婚生活の理想は、人それぞれ違います。
協力して助け合いながら過ごさなければいけません。
ここでしっかり話し合いができなければ、結婚生活はうまくいかないことが多いです。
話しづらいことがでてくる場合もありますが、このタイミングを使ってしっかり確認しましょう。
下の方に、「真剣交際中にやっておきたいリスト」を、まとめましたので、チェックしてみてくださいね。
●価値観についての再度確認しておく
価値観は、育っていく環境や、周りの人によって大きく変わります。
相手の価値観と自分の価値観が、必ずしも一致するとは限りません。
「相手と価値観が違う」と感じる方もいると思いますが、価値観が違っても結婚はうまくいきます。
特に
場合は、価値観が違っても結婚生活はうまくいきます。
価値観は、結婚生活を楽しく過ごすために必ず確認しましょう。
仮交際でも相手の価値観を知ることができますが、より詳しく知っていた方がよいため、真剣交際のタイミングを使って、気になるところは聞いておきましょう。
価値観の違う相手との結婚については、こちらで詳しく書いてますので、気になる方は読んでみてくださいね。
2.プロポーズをする
結婚生活についてしっかりと話ができ、お互いに未来をイメージできれば、いよいよプロポーズです。
ここで気を付けてほしいのが、「1人で決めないこと」です。
結婚相談所には、仲人やカウンセラーがいます。
まずは、「プロポーズをしたい」と相談をしましょう。
あなたにあったプロポーズをする場所や、言葉を一緒に考えるためです。
結婚相談所のプロが、プロポーズの成功率をあげるために、力になってくれますよ。
人生の一大イベントを、素敵な思い出にしましょうね。
3.両親に挨拶をする
プロポーズのOKが出たら、お互いの両親に挨拶をします。
挨拶に行くときのマナーは、「女性側のご両親から挨拶」と覚えておきましょう。
ですが、最近はあまり伝統的なマナーを気にしない方たちも多いので、仲人やカウンセラーに相談して決めてくださいね。
●プロポーズ前に挨拶にいく場合も
双方のご両親への挨拶は、プロポーズ前にしにいくこともあります。
稀ですが、成婚退会をした後に、ご両親の反対によって結婚が破談になってしまうケースがあります。
結婚は、両親の反対があれば、2人がいくら前向きだとしても、難しいものです。
先に、両親へご挨拶をし、結婚への反応をみてから相手に正式にプロポーズする場合もあります。
両家への挨拶やプロポーズのタイミングは、仲人やカウンセラーと相談して決めましょう。
4.成婚退会
成婚退会のタイミングは、結婚相談所によって違います。
例えば、
などがあります。
双方が婚約を決めた段階で、お互いに所属している結婚相談所へ、必ず連絡をいれましょう。
連絡をいれて承諾を得られれば、晴れて成婚退会になります。
相談所によって成婚手続きや成婚退会費用が異なるので、入会を検討するときは事前に確認をしておいてくださいね。
真剣交際中に確認したいことリスト
真剣交際中に確認しておきたいことは、いくつかあります。
プロポーズをするまでに、下記の内容を確認しておきましょう。
金銭感覚を確認する
お金のことは、夫婦喧嘩の原因になりやすい事柄です。
「何にお金を使うか」は、人によって価値観のずれやすいところです。
金銭感覚が似ていると、結婚生活の幸福度は上がりやすいです。
相手と金銭感覚が似ているかどうかや、相手のお金の使い方を理解できるかなどを、話し合っておきましょう。
子どもについて確認する
子どもは、「欲しい人」と「欲しくない人」の2つに分かれます。
欲しい・欲しくないの考え方が合わない場合、結婚はおすすめしません。
結婚生活を過ごす中で必ず揉める原因になるからです。
また、子どもの教育方針についても、確認しておきましょう。
例えば「自由にしてあげたい人」と「しっかり方向性を決めたい人」では、子育ての方法が大きく変わります。
結婚生活は、子どもへの考え方がまったく異なるとうまくいかない可能性が高いです。
真剣交際中には、「子どもについて」確認しておきましょう。
仕事について確認する
仕事は、生活をしていくうえで必要なことです。
考え方にズレがあると、夫婦喧嘩の原因になってしまうこともあります。
例えば、「何よりも仕事を優先する人」と「仕事よりも家庭を大切にしてほしい人」では、仕事と私生活のバランスの考え方が大きく変わります。
お互いに仕事の考え方を理解しあえるか、確認しておきましょう。
宗教について確認をする
宗教への考え方は、人や家庭によって大きく変わります。
最近では、「宗教二世」であることを悩み、婚活に苦労する人も多くなってきました。
宗教の文化や習慣は、結婚生活に大きな影響を与える可能性が高いです。
言いづらいとは思いますが、しっかりと事前に伝える必要があります。
宗教二世については、こちらの記事で詳しくお伝えしてますので、気になる方は読んでみて下さいね。
問題が起きたときの対処法について確認をする
一緒に生活をしていると、幸せなことばかりではありません。長く過ごしていればトラブルはあるものです。
大事なのは、そのときに、「どう解決をするか」です。
問題を解決できずにそのままにしておくと、結婚後も喧嘩が多くなってしまいます。
一番いい方法は、「しっかりと話し合う」ことです。
話し合いができない相手との結婚は、問題の解決が難しく、離婚へ繋がってしまう可能性が高いです。
友人に会っておく
真剣交際のときには、可能であればお互いの友人に軽く顔を合わせておくことをおすすめします。
「結婚の報告」のように堅苦しいものではなく、簡単なコミュニケーションをとる程度がおすすめです。
交友関係を知っておけば、結婚をしてからの人付き合いに悩まされることが減ります。
無理に会う必要はありませんが、可能なら会っておきましょう。
真剣交際のマナーや注意すべきこと
真剣交際中には、マナーや注意すべきことがあります。
必ず、確認して知っておきましょう。
真剣交際の意思をしっかり伝える
真剣交際に入る場合は、しっかりと意思を伝えましょう。
仮交際時に「お相手と良い雰囲気だったからすぐ真剣交際になれる」というわけではありません。
相手の気持ちがあってこそ真剣交際に進めるので、まずは「真剣交際へ進みたいです」と仲人やカウンセラーへ伝えましょう。
他の異性紹介が止まる
仮交際中は交際中でも他の方へお見合いを申し込むことができますが、真剣交際ではお見合いの紹介が止まります。
真剣交際は、「結婚を前提にお互いに1人だけの人と交際する期間」からです。
過度なスキンシップはNG
過度なスキンシップは、連盟のルール上、NGとなっています。
スキンシップの度合いは結婚相談所によって異なります。手をつなぐことやハグをすることまでは許されているところが多いです。
キスやお泊り、旅行は結婚相談所によっていいか悪いかが変わるので、確認しておきましょう。
過度なスキンシップはNGですが、程よいスキンシップは、お互いの仲を深められるのでよいでしょう。
真剣交際の期間が決められている場合が多い
結婚相談所によって違いますが、真剣交際の期間はだいたい「3ヵ月」と決められています。
「だらだらとしたお付き合い」になってしまわないためです。
3ヵ月は短く感じるかもしれませんが、結婚に向けてのすり合わせには十分な期間です。
女性はマリッジブルーになる可能性も
男性は、「真剣交際の時期に女性はマリッジブルーになる可能性」があることを覚えておきましょう。
マリッジブルーとは、結婚前に気分が落ち込んだり、不安に襲われたりすることを言います。
女性側は、男性に比べて結婚によって苗字が変わったり、仕事の環境が変わったりするなど環境の変化が必要になることが多いからです。
相手の様子が変わった場合は、「マリッジブルーかもしれない」と思い出して、仲人やカウンセラーに相談したり、優しく接してあげたりしてくださいね。
真剣交際のおすすめデート場所4選
デートの場所に迷った場合は、この4つのどれかに行ってみましょう。
真剣交際中には、どれもおすすめなので、ぜひ行ってみてくださいね。
生活圏でのデート
生活圏でのデートは、お互いを知るいい機会です。
自分の好きなお店や、おすすめのお店に連れて行き、自分の好みを伝えられます。
結婚後のライフスタイルをイメージさせやすいのが、生活圏デートです。
デートを楽しめたら、結婚生活のイメージがよりふくらみ、結婚生活がもっと楽しみになるでしょう。
注意が必要なのは、お家デートです。結婚相談所によって禁止のところが多いので、確認しておきましょう。
不動産デート
不動産デートは、一緒に住むイメージをふくらませやすいです。
また、住むところにどんな条件を求めているかの確認もできます。
結婚後に住むエリアの理想は、仕事や生活スタイルによって大きく異なります。
不動産デートを利用して、理想の間取りやデザイン、家賃相場、駅からの距離を確認しておきましょう。
家具・家電デート
家具・家電デートは、一緒に家事や生活をしている場面をイメージすることができるので、さらに心の距離が縮められます。
また、結婚生活を快適に過ごすために家具・家電は必須です。
家具・家電は、デザインや機能、かけられるお金など、好みが大きく異なるところでもあります。
相手の好みを把握でき、楽しめるおすすめのデート先です。ぜひ行ってみてくださいね。
カフェデート
カフェデートは、特に「真剣交際が始まりたて」のデートにおすすめです。
おしゃれな場所が多く、いい雰囲気の中で一緒の時間を過ごせます。
店内やメニューがおしゃれだと、会話のきっかけにもなり、盛り上がりやすいです。
開放的な場所で深い話をしやすいので、相手の価値観を確認したいときや、もっとお話して仲良くなりたいときにおすすめです。
ぜひ、真剣交際の最初は、カフェデートをしてみてくださいね。
まとめ:真剣交際は結婚を決めるための交際期間
真剣交際は、結婚に向けてすり合わせをする時期と覚えておきましょう。
期間中は、ルールやマナーがあるので事前に、相談所に確認しておく必要があります。
素敵な結婚生活をスタートできるように、知りたいことは聞いておいてくださいね。